法テラスでは,各地方ごとに,関係機関の方々をお招きして地方協議会という会議を行っています。
今日は,法テラス岩手の地方協議会に呼ばれて,「生活困窮者自立支援制度と法律相談制度の連携について」と題して講演を行ってきました。
◯ 法律問題を見逃してしまった結果,善意の支援が徒となってしまう「ことがある」(実例紹介)
◯ 「ことがある」のはたくさんの事案のうちのごく一部かもしれないけれど,その「ごく一部」が,当該ご本人にとっては全てである。
◯ だから,法律問題がある「かもしれない運転」で,法律職にもお声がけいただきたい。
◯ 法律職という道具を,全ての案件で必ず使わなければならないわけではない。しかし,道具箱の中にあっていつでも使えるようになっている方がよいし,使い方に慣れている方がよい。
◯ そこで,「法律的かどうか分からないのに呼んでいいのか迷う」というお声に対しては,「結果的に法律問題でなかったとしても構わない」とお話ししている。
◯ それは,お声がけ頂いて協働を積み重ねて行くうちに,法律職という道具の使い方に慣れていただけるから。(そして,私たち法律職も,皆様の視点を学ばせて頂けるから)。
・・・というようなお話をしてきました。少しは笑いも取れたので,よかったのかなと思っています。
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後半では,岩手地方事務所の副所長をして下さっている社会福祉士会長の先生のファシリテーションで,グループワークがありました。
法テラスの役職に福祉職の先生がおられれば,よりいっそうお声がけいただけやすくなる(また,法律職からもご相談しやすくなる)のではないかなと感じました。
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帰りは,一時間に一本しかない新幹線を待つ間,岩手地方事務所に配置されている同期の常勤弁護士にじゃじゃ麺に付き合ってもらって,悩みや愚痴を聞いてもらいました。
同期がだんだんと卒業して少なくなっていく中,こういった機会は大事にしていきたいです。